映像作家・村岡由梨のブログ http://www.yuri-paradox.ecweb.jp/

思考停止

ファンタジーとリアルの共存は可能なんだろうか。

 

近頃、言葉に言い表せないほどの恐怖でしばしば思考が停止する。

 

自分の今までの言動や行動でどれだけの人を傷つけてきただろうか。

私には幸せになる権利なんかない。

今に、とてつもなく恐ろしいことが起こる。

 

死ぬしかない。

死ねば、二人の娘たちの心にざっくりと傷痕を残すのに。

ママ、長生きしてね。200歳まで生きてね。

そう娘が言う/言わせてしまう、母親という名の私。

これ以上、誰を傷つけようというのか。

夥しい数の人の不幸の上に成り立っている私の生活。

さらに自分の娘たちを不幸にして、その残酷な層を重ねて逃げようというのか。

 

いつか私は、5、6歳の頃の自分に戻れるんじゃないかと、

漠然と思いながら生きてきた。

確かに辛くて悲しいことはいっぱいあったけれど。

夏の夕暮れ時に聞こえる、虫の鳴く声と木々のざわめきや、

明け方ふと目を覚まして、雨戸の隙間から見た、変わりゆく空の色。

この世界が永遠に続いたらいいな、と思っていた。

世界はファンタジーに満ち溢れていた。

 

今、私の両眼はヒリヒリとした生身の「現実」に直面していて、

それを受け入れるかそこから逃げるか、の二者択一を迫られている。

 

私はまだ結末を見たくない。知りたくない。

 

私の中で「ファンタジー」と「リアル」の共存は可能なんだろうか。