映像作家・村岡由梨のブログ http://www.yuri-paradox.ecweb.jp/

秘密のノート

 ここ最近、様々なストレスで今にも吐きそうな日々を過ごしていました。ストレスの原因は色々あって、仕事のことや家庭のことなど身近な問題から、中東情勢まで、とにかく色々です。特に中東情勢。子供を産んでからというもの、紛争関連の報道による精神的ダメージが倍増したので、本当に辛いです。でも、現地の方々はもっと辛いでしょう。相手方の攻撃によって、大切な人を失ったり傷つけたりした方々は、もっと辛いでしょうね。

 やや話はそれるけど、昔から私は国際政治学が大好きで、思春期の頃は「研究日誌」まで付けていたほどなの。ノートはものすごい膨大な量になったんだけど、ある日発狂して、全部処分しちゃったの(苦笑)。もったいないことしたなあ。

 国際政治学は、一度きちんと勉強してみたい分野です。近い将来、是非実現したいです。

 と、ポジティブな感情はここまで(苦笑)。

 話は変わって、今日は「国立国2008」のオープニングでした。今朝5時までかけて準備して、朝7時から仕事、2時間弱仮眠をとってから、野々歩さん・ねむ・はなと会場の小平に向かいました。途中、西武新宿線が故障で動かなかったりして、遠回りせざるをえなくなり、寝不足の体に非常に堪える道中でした。

 私は、ねむ・はなとのお絵描きユニット「ねずみそば」で参加したんだけど、結論から言うと、失敗してしまいました。展示があまりにもうまく行かなくて、途中で精神状態が著しく悪化してしまい、お絵描き用の巨大な布に、丸やら四角やら、とにかく同じものを書き続けて自分では止められなくなり(=非常に良くない兆候なのです)、周りの音やら何やらが聞こえなくなってしまったので、野々歩さんからドクターストップ?がかかって、一度外に連れ出されました。気付いたら、色々な人がねずみそばの絵に参加して描いてくれていて、作品としてはそれで何とか持ち直したような印象ですが、私としては、失敗した感が否めません。

 一番の原因は、私がねむとはなをうまくナビゲート出来なかったこと。もっと、彼女達のスタミナや集中力に考慮してペース配分しなければいけなかったと、痛切に後悔しています。作業の流れも非常に要領悪く、その要領の悪さが、作品自体にキレの悪い印象を与えていて、自分の中でどうしても「失敗してしまった」という風になってしまうのです。結果的に、ねむもはなも、非常に楽しかったようなので、それで良しとするべきなのだと思うのですが、「『楽しかった・楽しくなかった』で片付けるべきではない」と考える自分と、「『楽しかった・楽しくなかった』で片付けるべきである」と考える自分がいて、これは今回の展示の自分なりのテーマでもあったんだけど、とにかく未だによくわからず葛藤しています。

 そんな中で、私が一番感銘を受けたのは、1階で展示をしていた「賑笑(にぎわい)」さんの作品です。知的障がいのある方々が描いたクリスマスツリーの絵。いっぱい色を使って、色々なシールをいっぱい貼って、色とりどりのモールもつけてあって、とにかく自由自由自由!で、とても感動しました。色々な作品があったけど、今私が一番欲しているビタミンは、「賑笑(にぎわい)」さんの作品から一番吸収出来ました。あと、秋福音の演奏も優しくて、とても良かったです。メンバーの方々が、ねむとはなにとても優しくして下さって、色々楽器を弾かせてくれたりして、嬉しかったです。野々歩さんと帰る道々「子供と一緒に演奏出来る楽器っていいね」と話していました。

 あとは、野々歩さんに「これから暫くの間、静かな生活を送りたい」と言いました。私の切なる願いです。ちょっと疲れてしまったのです(苦笑)。だから、少し、休みたいのです。