映像作家・村岡由梨のブログ http://www.yuri-paradox.ecweb.jp/

ブーメラン

 個展の準備&会期中、仕事どころではなくなって、最後の数日間は「もうどうにでもなれ」と全部やらずにぶん投げていたら、結局どうにもならずに、そのまま全部戻って来ました(苦笑)。 もう、仕事の量が半端じゃないです。終わらないです。 個展のこととか、色々書きたいんですが、物事には優先順位があるらしく、書けません。「この御時勢なのだから、仕事があるだけでもありがたいと思いなさい」と先程から一生懸命自分に言い聞かせているのですが、自分がなかなか納得してくれません。頭がバラバラに壊れそうです。頭がバラバラに。頭がバラバラに!!! 今回の個展の制作中、私は夫に「これを最後に作品制作を辞めたい」と言いました。創作活動とか仕事とか、もう何足もワラジを履いていて、私にはもうとても続けることは出来ない。ワラジをどれか脱ぐとか、そういうレベルの問題ではなくて、ワラジを履いている自分の両脚諸共ぶった切ってしまいたい。 夫は「今すぐに決めるべきではない」「由梨は才能があるんだから」と言ってくれましたが、もう良くわからないのです。才能があるとか無いとか、続けるべきかやめるべきかとか。とにかく、とても混沌としていて、頭がバラバラになりそうなのです。 全てを瓦解させて楽になろうとする自分と、それに絶対負けたくない屈服しないと抗う自分。両方が私を苦しめるのです。

 今朝起きたら、枕元にサンタさんからの贈り物がありました。とてもきれいな蝶の模様の鏡でした。恐る恐るのぞいてみたら、鏡に映る自分と目が合いました。目が合った瞬間、すぐに視線を反らしてしまって、鏡の中の人を傷つけてしまったと、いたたまれない気持ちになりました。自分にはこの鏡を開く資格が無いと感じて、とても悲しくなりました。私は、私に全てを受容れて欲しいのだと思います。