映像作家・村岡由梨のブログ http://www.yuri-paradox.ecweb.jp/

サンタクロースっているんでしょうか?

 今年のクリスマス、目を覚ましたら足元に、私と眠の為のプレゼント(お菓子の入ったブーツと帽子と五本指靴下と「あいうえおカード」とピコピコハンマーとイガイガ・ゴムのおもちゃ)がありました。

 小さい頃、母に「サンタクロースっているんでしょうか?」っていう本を買ってもらったことがあるの。有名な本だから、読んだことがあるっていう人は大勢いると思うけど、これは実話を基にした本で、「サンタクロースって本当にいるの?」っていう8歳の女の子の質問に答えたアメリカの新聞の社説が紹介されているのね。その内容は…実際にこの本を買って読んで下さい(笑)。めんどくさいんじゃなくって、変に書くと語弊があるからさっ。

 私個人としては、サンタクロースはいると信じています。小さな頃から、クリスマスの時期になると必ずサンタクロースの夢を見ていたし、実際に会ったこともあるからね。洋服の赤色に包まれたやわらかい光に遭遇したことがあるんです。あれは間違いなくサンタクロースですよ。うーむ。

 時々「サンタクロースなんているわけない」とか言い切る人がいるけど、本当に悲しくなります。今この世界に生きていて、「いない」って言い切ることに、何の意味があるのかと思ってしまう。でもって、そういう人に限って、「『いる』っていう証拠を出せよ」とか言うんだよね(笑)。そもそも「証拠」って何だろう。どういう証拠を出せば納得するのかね?

 全く違う話になるけど、大分前にテレビで、少年犯罪について若い人達が討論しているのを見たのね。その中で、ある若い男の子が「何で人を殺しちゃいけないのか、説明して下さいよ」って半笑いで挑発しているのを見て、滅茶苦茶気分が悪くなったことがあるの。「説明」って何だよ、って思っちゃった。どう説明したらあの男の子は納得するのかね?

 私は、この世の全ての事象が言葉で説明出来るとは思わない。頭で考えるべきことだけでなく、心で考えること、魂で考えるべきことがいっぱいあると思うんです。もっと言えば、頭でなく、心で納得すること魂で納得することがいっぱいある、ということ。

 クリスマスの朝起きて、自分の枕元にプレゼントが何も置いていなくても、「やっぱりサンタクロースなんていないんだ」って思うより、「サンタクロースは忙しくてウチまで手が回らなかったんだなぁ。来年に乞う御期待!」って思う方が、自分にとっても、この世界にとっても、よっぽど意味深いことだと思う。

 …って、また暑苦しいこと書いちゃったよ(笑)。とほほ。