共食い
飼っていた小鳥が亡くなってから、もう随分経つのに、未だに夢の中で苦しんでいる。自分の手で殺す夢、小鳥の死骸でいっぱいの鳥かごを見る夢。かごの中の小鳥が共食いする夢。今日の夢は、かごの中にいた2羽を放つ夢。片方はあっというまに私の手を離れて飛び立ったけれど、もう片方は飛べずに地面をずっていき、肉はちぎれ、誰かに放たれた矢がからだを貫通し、まもなく死んだ。
小鳥が死ぬ夢を見なくなる日が、いつか来るんだろうか。
以前姉がよく言っていた。
「由梨はいつも冷静で正しい考え方が出来る人だから」
今の私は、果たして「正しく」考えて生きているのだろうか。
「人のことを悪く思いたくない」と言って、机に突っ伏す娘。純粋な人。一方、私はどんどん俗物になっていく。「それは、おとなになるっていうことだよ」とK先生は言うけれど、私は大人になんてなりたくない。
おとなになんて、なりたくない。
おとなはずるい。おとなはうそつき。おとなは自分のことばかり。
自分のことばかり。
自分のことばかり。
一番大変なのは自分。
一番苦労しているのは自分。
一番の被害者は自分。
自分自分自分自分
もう、「私」なんて消滅してしまえばよいのに。
FUCK Narration
今年1月に私の映像作品の特集上映を企画してくれた、ギリシャの非営利団体Pugnant Film Seriesが、今週金曜から土曜にかけて24時間上映イベントをやるそうです。上映作品は134本、他にもインスタレーションやライヴパフォーマンスもあるみたい。私も「透明な世界」で参加します。
https://pugnantfilmseries.blogspot.com/p/blog-page_20.html?m=1
情熱的で純粋なギリシャのアーティストたち。言葉も文化も違う国に住む私の作品を気に入ってくれて、勇気づけてくれて、私自身どんなに励まされたことか…心から感謝しています。いつかきっとギリシャに行って、きれいなギリシャの海を撮りたいなあ。
何はともあれ、今回のイベントが盛況となるよう、遠い日本から祈っています!
ねこのようちえん
夢を見た。
まだ自分の家に庭があって、
お隣に絵描きの老夫婦が住んでいた頃。
ある日お隣から賑やかな音楽が聴こえたので、
私は庭に出て、塀の向こうを覗いてみた。
小さいお庭には、とても小さい色とりどりの回転木馬があって、かわいいぬいぐるみや、ねこや動物の子供たちが楽しそうに遊んでいた。私のそばにいたねこのしじみが、塀の向こうを見てみたい、と言うので抱っこして見せたら、しじみが仲間に入りたがったので、
明日から、この「ねこのようちえん」に通うことになりました。
という夢だった。
しじみを昨年末に家の近くで保護した時、とにかくボロボロで、歯が片方折れていて、しっぽも変な角度に曲がっていて、大きめの病院に連れていくと、心臓に腫瘍があることがわかり、それによる大量の胸水で体が圧迫されていることもわかりました。
今も心臓の腫瘍は大きくなっていて、少なくとも月に一度は病院で胸水をとらないと、食事もままならなくなります。
お医者さんからは、いつ死んでもおかしくない、と初めから言われていて、その後何ヵ月もそう言われ続けて、今に至ります。
大きな腫瘍は、しじみの小さな心臓にしっかりとへばりついていて、摘出するのは不可能なのだとか。
今日明日にも、しじみの小さな心臓は止まってしまうかもしれない。夜は私のベッドで寝るしじみ。時々目を覚まして、しじみが寝息を立てているのを確認して、安心して、また眠りにつく。
しじみの死を、私は乗り越えられるんだろうか。しじみの体が竈で焼かれる時間を私は堪えられるだろうか。
「時間が経てば悲しみは薄れ、流れていく。」
嫌だ。そんな言葉聞きたくない。
大切な存在を失いたくない。
時間を止めて。
この瞬間を永遠にする魔法を教えてほしい。
「カニバ」を観て
私が他人の作品を観て、被写体や作り手にイライラしたりしてしまうのは、それらのものに私自身の欠点を見出だしてしまうから、ということがわかった。それは合わせ鏡のようなもの。ラストのメイド服の女が出てきた時点で、私が必死に蓋をしていた「憎悪」が爆発。女・食・性・女・食・性ぎぎぎぎぎぎやああああひひひひひ「その女をズタズタに切り裂いて殺せ!!!!!」と叫びそうになったので、エンドロールを観ずに会場を後にした。
さて、今日はどんな夢を見るのかな。
my first screening in Argentine!
Hello, Mar del Plata!
"Schizophrenia" will participate in MARFICI on 4-11 Aug..
It will be screened in the experimental section called "Train of Shadows" ,which is dedicated to a filmmaker Josephine Massarella who passed away on June 22, 2018.
Thank you so much!